周辺人

アメリカにおける黒人、移民、二世は、外国からみればアメリカ人ですが、内部では本来のアメリカ人集団と異なったそれぞれの集団に所属し、異なった文化様式、生括様式、価値基準、または言語を持っています。二つの相互に異質的な二集団に共に所属する人々を周辺人と言います。二十歳前後の青年が、大人でもなく子供でもないとの意味で周辺人と言われるのは、やや概念の拡張ですが、周辺人には特殊な不満、不安、劣等感があり、同時にそれを裏がえしたような誇張、奇矯、強がり、自己顕示があり、こうした周辺人的特性と傾向は青年期にも指摘されると言われます。