摂取

食物を摂取してこれを自分の血として肉とするように、我々は社会の習慣、規範、知識、思想、態度、考え方、価値観、好み、あるいは周囲の気分、情動等々を取り入れ、消化し、同化し自分のものとすることによって成長し自己を拡大します。成長発達は摂取によって実現され、社会化は社会的なものを自分のものとすることによって可能となります。そして他人の一切を摂取することによって他人を乗り越えることができ、相手を呑み込むことによって相手を超克することができます。摂取は、一般に同一化の一つのメカニズムであり、良心形成の過程とも考えられています。もとは精神分析学の用語で防衛機制の一つです。

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