アイデンティティ
アイデンティティとは、AがAであり自己が自己であるごとの確信と体験、同一性体験を言いますが、多くはアイデンティティの危機としてかかる同一性体験の崩壊、喪失の危機が語られます。例えばあらゆる状態での自分を自分とし、醜い姿の自分もこれが自分であるとしてその人格同一性、歴史的連続、の体験をもつことを自我アイデンティティといい、これに反して、この自分は自分でない、今までの自分は自分でない、といったような同一性への懐凝体験を、自我アイデンティティの危機と言います。同様に、もはや大学はないとか、日本はすでに失われたとか、男も女もなくなったなどの危機感を、大学アイデンティティの危機、性別アイデンティティの危機、又は日本のアイデンティティが失われたと言います。
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